神様の御ひとり子が人間になりました。

全世界のキリスト信者はこれを信じています。


この人の名前は、イエスです。

クリスマスはイエスの誕生日です。

イエスは今から約2000年前に

ユダヤのベツレヘムにお生まれになりました。

イエスは他の歴史上の人物と同じように

実在されたことが知られています。


そうです!!

確かにイエスは一人の人として生きておられました。

イエスは天使とか人間の姿に隠れた霊ではありません。

イエスは人間です。

マリアの息子です。

血と肉体を持っていました。

飼い葉おけに寝かされた幼子でした。

生まれたばかりの弱い傷つきやすい赤ちゃんでした。


この赤ちゃんが人間となられた神の御ひとり子です。

たしかに神様の御ひとり子が人間となられたのです。

はじめてこの話を聞いた人はなぜだろうと思うでしょう。

答えは一つしかありません。

神様が私たちを愛しておられるからです。

神様は御自分の愛を私たちに現し、明らかにし、証明したかったのです。

「神様の愛」以外の答えはないのです。


だからクリスマスの日は大喜びする日です。

クリスマスに喜ぶことはとてもふさわしいことなのです。

すばらしい恵みをお祝いするからです。

その恵みは神様の愛です。

クリスマスの日に私たちは神様の愛を祝います。

では、「愛」について考えて見ましょう。


愛は自由です。愛は自由に与えるものです。

そして愛は自由に受けるものです。

無理に愛したり愛させることはできません。

あなたが愛を与えようとしてもその人はあなたの愛を拒むかもしれません。

愛を受け入れるか受けいれないかはその人の自由です。

だから人を愛する時には断られる心配があります。


でも神様と人間との間の愛は違います。

神様を愛することについては断られる心配はありません。

私たちが神様を愛する時神様はその愛を拒否しません。

でも私たちは神様の愛を断ることがあります。

そうです!

私たちは神様の愛のしるしである御ひとり子を断ることがあるのです。


本当に神様の愛は存在しています。

イエスご自身がその愛を証明しています。

イエスは神様の無条件の愛の証明です。


聖ヨハネは次のように言っています。

「神はひとり子を世に使わされました。

それは私たちが彼を通して生きるためです。

ここに神の愛が私たちに現れたのです。」

この愛は私たちが話している愛です。

私たちの神様に対する愛ではなくて

私たちに対する神様の愛です。

この愛によって神様がわたしたちの罪を贖うために

御ひとり子を使わされました。

イエスによって神様の無条件で限りない愛が

私たちに与えられています。


飼い葉おけに寝かされている幼子イエスを見るとき

私たちは神様の素晴らしい愛を見ます。

イエスの生涯は愛の生涯でした。

イエスは虐げられた人の助け

弱い人の支え、

見捨てられた人の寄りどころ、

そしてすべての人の愛です。


最初のクリスマスの日に神様はすべての人に

その愛を与えてくださいました。

そして今日これを読んでいるあなたに向って神様は呼びかけておられます。

「私はあなたを愛しています。

だからわたしのひとり子をあなたに与えます。

あなたの心を開いてください。

わたしの子を迎え入れてください。

わたしの愛を受け入れてください。」


                               マホニ神父