ケーブルテレビにはご存知のように、いろんなチャンネルがあります。

映画、スポーツ、料理などなど。

いろんなチャンネルの中で一番面白いのはDISCOVERYというチャンネルです。

このチャンネルは自然界の様子を伝える番組です。

この番組を見ていると自然界のすばらしさを感じさせられます。

数えられないほどたくさんの色や形をした魚を見たり、アリやハチなど昆虫の

社会的生活、さまざまな動物の生態なども見ました。

わたしはこの番組を見ると

いつも神様に対する感謝と賛美の祈りを思い出します。


「海の巨大な動物と水に動くすべてのものよ、
主を賛美し、代々に讃え、拝めよ」
「空のすべての鳥よ、神を賛美し、代々に讃え、拝めよ」
「すべての獣と家畜よ、主を賛美し、代々に讃え、拝めよ」
「人の子らよ、神を賛美し、代々に讃え、拝めよ」


神様はこの世にすべての生き物をお創りになりました。


「主なる神は、野のあらゆる獣、空のあらゆる鳥を土で形作り、
人の元へ持ってきて、人がそれぞれをどう呼ぶか見ておられた。
人が呼ぶと、それはすべて生き物の名となった。」


昔の人々にとって、名前をつけるということには深い意味がありました。

名前をつける権利はその持ち主にしかなかったのです。

また、持ち主は責任もありました。

この権利と責任は人類の祖先から私達現代人に伝えられています。

なぜなら、すばらしい自然界は神様から私達人間に委ねられたものだからです。

それで自然界を守ることは私達一人一人の責任なのです。


私たちは子供が生まれた時にもその子に名前をつけます。

子供は自然界以上に神様から託された大事な預かりものです。

ですから両親にはその子を守り育てる大きな責任があるのです。

福音書の中でイエスはこう言っています。


「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。」


この言葉は、両親はもとより、先生にも司祭にも、

子供を育て、教育することに関係するすべての人々に向けられています。

子供をイエスのところへ導く妨げをしてはならないのです。

どのようなかたちであれ子供に関係する人はみな、

子供が神様からいただいた宝であるように行わなければなりません。


もう一度繰り返します。

子供は神様から預かった宝であって、

子供の教育は両親にとって最高にして最大の義務であり、

とくに子供達を完全円満な人間に育て上げることは

両親に課せられた最も大きな責任なのです。

                               マホニ神父