まず、カトリック教会での結婚式についてお話します。

二人は教会の祭壇に近づき、
神様の前で結婚の誓いをします。
結婚式では結婚する二人の他に証人となる方が結婚証書に署名します。
結婚式はカトリック司祭が行います。
司祭は言葉の典礼で読まれる聖書の教えを話し、
カトリックの最高の祈りであるごミサを捧げます。
そして司祭も結婚の証人としての役目があります。
司祭は教会において結婚の証人となります。

教会には7つの秘蹟というものがありますが、
その一つが婚姻の秘蹟です。
秘蹟を行う権利と責任は司祭にあります。
しかし、婚姻の秘蹟だけは結婚の誓いをする二人が行うのです。
司祭の前で二人が結婚の誓いを唱えた時、
結婚のきづなが結ばれます。
この誓いの言葉で二人は相手にすべてを与える約束をします。

それでは、結婚されるお二人のためにお話をしたいと思います。
聖書の言葉を見てみましょう。

聖マルコの福音書の中に
「人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。
だから二人はもはや別々ではなく、一体である。」
と書かれています。
二人は結婚の誓いを果たし、一体となります。
一体といっても、それぞれの人格を失うわけではありません。
それぞれの能力や才能もそのままです。
しかし新しい何かがこの世に誕生します。
新しい夫婦が生まれたのです。
これはなんという真理でしょうか。
ある意味で夫婦は一つといえます。
この社会にはさまざまなグループがあります。
それらはみな、思い、目的、愛などで一致しています。
家族、地域社会、会社などもそうかもしれません。
しかし夫婦には、ほかのどのグループよりも
深く強い一致があります。
なぜならば、夫婦は神様の愛をもっとも完全に表すものだからです。

聖パウロのコリント人への手紙の中には愛について書かれた箇所があります。
愛をかつてないほどすばらしい言葉で表現しています。
どんな詩や歌もこれほどすばらしく愛について書いていません。

「愛は忍耐強く、情け深く、ねたまない。愛は礼を失せず、けっして滅びない。」

夫婦の愛は神様の私たち人間に対する愛の鏡です。
あなたたちが互いに愛し合う姿は神様がどのような方であるかを
私たちに、社会の人たちに示します。
ときどき私たちは神様のイメージがぼんやりしたり、
わかりにくくなることがありますが
二人が互いに愛し合う姿を見ることによって
神様のイメージをはっきりつかむことができるでしょう。

なんとおどろくべき真実でしょうか。
このように神様のイメージはあなたたちにかかっているともいえます。
神様はご自分の愛を私たちに伝えるために、
あなたたちの協力を必要としています。
神様はあなたたちの結婚に深くかかわっているのです。
そしてわたしたちみんなにも...。

                                  マホニ神父





教会で結婚式をあげたいと思っておられる方がおられましたら、
お近くのカトリック教会にお尋ね下さい。
お二人の結婚式が神様から祝福された
幸せな結婚生活のスタートとなりますように!