About KINOKOlogy

About KINOKOlogy・・・ 20周年を迎えて ・・・

KINOKOlogy誕生の経緯

遡ること20年前の2003年。
当時の私は医学生でした。
学生生活も後半に差し掛かるとなかなか大変なもので、土日もないこともありました。
幼児洗礼で、何も考えなくても日曜日になると気が付いたら自動的に車で教会に降ろされ
御ミサ後にたっぷり神父様や教会のおじちゃん、おばちゃんたちに甘え、親が探しに来るまで友達と遊んでいた私にとって
受験戦争期に突入して以降、土日も塾やら勉強会やらで教会へ行けないということに違和感と漠然とした寂しさを覚える日々が続き
医学生生活後半に差し掛かったある日曜日。
大学病院の病棟の、4人部屋だったでしょうか、入って左奥の窓際のベッドに横たわる患者さんの枕元に
聖書が置いてありました。
そして床頭台には、十字架とイエズス様の御絵とマリア様の御絵、ロザリオ、小さなお花の置物が飾ってありました。
そしてその患者さんは、私が訪ねたとき、ちょうどお祈りをしておられたのです。
病室で迎える日曜日。その姿、光景が目に焼き付きました。
病態的に病状は厳しく、治療の難航している状況の方でした。
口には出しませんでしたが、そっと心の中で一緒にお祈りさせていただきました。

この出来事が、KINOKOlogy誕生のきっかけとなりました。

私にできることは何かないか?
もちろんしっかり勉強して一人前の医師となり、患者さんを治療していく、これは当時の私にとっては
既に敷かれたレールで、当然、成すべきことでした。
それ以外で、信者として何かできること…と考えていたときに
それまでの自分の経験もあわさって思いついたのが、今のKINOKOlogyです。

インターネットという媒体を用いて、教会に行けなくても
病院に入院しながらも、あるいはご自宅で療養中でも、はたまた土日の仕事の合間にでも
どこにいてもいつでも、その週の主日の御ミサで使われる『聖書と典礼』を見ることができたら
『聖書と典礼』すべては無理でも、せめて、朗読箇所だけでも発信することができたら
と思い立ち、KINOKOlogyが生まれました。

当初は、第1朗読、第2朗読、福音書をテキストスタイルで綴っていくだけの、現在の『今週の聖書』のページだけで
頭の中では漠然と信者さんを対象としていたのだと思います。
その後、いろいろ模索しながら現在の形となり、次第に
インターネットを通して宣教の一助にもなれたら、
未信者の方々にも、イエス様が何を私たちに語り掛けているのか、イエス様がもたらしてくださった福音を広めることができたら
と、興味を持っていただけるように、動画というツールも導入するようになりました。
ちょうどそのころ、COVID-19が蔓延し、教会が御ミサを動画配信してくださるようになり
どなたでも御ミサにあずかることができるようになりました。
パパ様も以前よりX(旧Twitter)に登場してくださっており、Vaticanや様々な修道会、そして信者さん方も
様々なツールを使ってインターネット上での宣教が盛んになってきているようです。
ここ数年でインターネットという媒体を通しての宣教活動が一気に進み、地盤が形成されたように思われます。
そのような変化をみるうちにいつのまにか20年が経ちました。

あっという間でした。
この20年間、どれほど貢献できているのか私個人の実感としては全く分かりませんが
まぁそこは神様がご存じで、よきに導いて下さるので
わたしはわたしでこれからもまた今の自分にできることを少しずつ積み重ねていきたいと思います!
みなさま、これからもよろしくお願いいたします(^o^)/

KINOKOlogy 名前の由来

KINOKOというのは、自身の実名の一部を短縮したものです。
logyというのは、うまく言えませんが(^^;、当時を思い返すに、
聖書のことばを発信していく場、もしくは心あたたまるお話を発信していく場にしたかった
というのと
私自身、一信者としてどのように成長していくのか、変わっていくのか、変えられていくのか分からない
更に、世の中も様々変化していくはずで、そういった変化の中で、状況に合わせてこちらも変化しつつ
発信し続けていきたい
といった気持ちを合わせて、あとはそのときの雰囲気というスパイスをかけて〜logyと付けました(^^;